BOPビジネス

BOPとは「Base of the Pyramid(経済ピラミッドの底辺)」の略で、世界の所得別人口構成の中で、1人あたりの年間所得が3000ドル以下である最も収入が低い所得層のことを意味する。世界の約40億人がここに該当すると言われており、その市場規模は約5兆ドルにも上ると言われる。BOPビジネスは、この層をターゲットとしたビジネスである。

企業が持続的に成長していく為に、世界の低所得者層を援助の対象としてではなく、新たな消費者と捉えることで今までにない可能性が開けると、米ミシガン大学のプラハラード教授が2005年に提唱したことがきっかけとなった。

早い時期からBOPビジネスを展開した例としてはユニリーバが有名である。シャンプーを少量の子袋に分けるなど、現地のニーズに合わせた工夫を行っている。

また、BOPビジネスでは、商品開発だけではなく、生産や販売に際しても、現地生産による雇用の創出や、販売までを担える現地スタッフの教育、ひいては自立の支援など、現地への貢献に向けた取り組みが必要不可欠なものになっている。

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