社会的責任に関する手引（Guidance on social responsibility）として、2010年11月に正式発行されたISO国際規格のひとつ。
これまでも社会的責任に関するガイドラインは世の中に様々なものが出されていた。しかし、先進国から途上国まで含めた国際的な場で、複数の主要なステークホルダー（消費者、政府、産業界、労働、NGO、学術研究機関他）によって議論し規格化されたものとして、ISO26000は唯一のものである。
規格の基本的な構造は、第１章から第 7 章 と附属書及び参考文献とで構成されており、特に組織の中で社会的責任を実践していくための具体的な内容を示す７つの中核主題（図１）は第6章で説明されている。
図1：７つの中核主題
現時点で存在する社会的責任に関する様々な概念をひとつの文書にまとめ方向性を示したという意味で価値あるものであり、トヨタ自動車株式会社・パナソニック株式会社など一部の企業では、規格に掲げられている中核主題に関する「ISO26000対照表」を公開している。
ISO26000:
http://iso26000.jsa.or.jp/contents/